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臨床研修後は
後期研修は川久保病院で

 1966年、働く人々や医療に恵まれない人々の熱い期待の下に岩手県で初めて民主医療機関、盛岡民主診療所(現、仁王診療所)が開設されました。一般診療はもとより劣悪な労働環境から労働者の健康を守る活動に積極的に取り組んできました。1973年には共同組織や患者さんの強い要望で入院機能を備えた川久保病院が開設されました。
国民の権利の擁護と確立をめざした社会保障運動の中で、現在の自治体検診のさきがけとなる老人健診や被爆者検診、労災職業病のとりくみなど、地域で先進的な役割を果たし、多くの成果を生み出しました。
1976年には岩手町の工藤医院とともに三院所で岩手県民主医療機関連合会(岩手民医連)が結成されました。
政府は1980年代から社会保障制度の改悪を推し進め、国民の経済的負担は増大し、「病人が患者になれない」事態が生まれています.そして国民の「生存権」「健康権」が侵害され、社会生活全般にわたる不安が広がっています。
現在、私たちは病院や診療所、介護支援センター、訪問看護・ヘルパーステーション、調剤薬局などを中心に予防から治療、在宅ケアーまで保健・医療・介護・福祉にわたる総合的な活動を進めています。今日、私たちの組織は職員200余名、共同組織の人々約24000人が参加する非営利・共同の事業体であり、経営を公開し、差額病床をもたず、「命は平等」をめざして活動しています。
私たちは全ての国民が人間として尊重される医療と福祉の実現をめざしています。そのために患者さんや地域の人々の声を大切に、真摯に学び科学技術の積極的な成果をとりいれ、広範な人々との共同の輪を広げていきます。そして、平和、民主主義、人権を守り、いつでも、どこでも、誰もが安心して医療や福祉が受けられるようにするため、以下宣言します。

1.人権を守り、共同の営みとしての医療、福祉の実践

 私たちは利用者に信頼され、納得できる医療と福祉を実践します。そのために患者、住の参加を大切にし、情報の公開と共有を基礎に安全性を高めます。
私たちは医療、福祉の公共性を守る運動を進めながら、医学、医療の進歩に合わせ、技術を獲得するとともに、必要な施設建設など新しい課題にもとりくみます。

2.保健、医療、福祉のネットワークづくり

 私たちは地域の保健、医療、福祉施設や行政、ボランティアなど関係する人々との交流や共同の取り組みを大切にします。そして、誰もがいつでも、どこでも安心して利用できる施設の展開をめざすと共に、地域に根ざすネットワークづくりをめざします。

3.安心して住み続けられるまちづくりを

 子どもたちが健やかに育ち、高齢者や障害を持つ人が安心して暮らせるまちは全ての人々にとって住みやすいまちです。私たちは、住民が主人公のまちをつくるために積極的に自治に参加し、暮らし、仕事、教育、環境、文化などのまちづくりの運動に参加します。

4.憲法と平和、福祉の国づくり

 日本国憲法は不戦を誓い、国民の生存権を保障した世界に誇れるものです。
私たちはあらゆる人と力を合わせ、平和を脅かす動きや、憲法そのものの改悪に反対します。そして、憲法が暮らしに生かされ、人間の尊厳が何よりも大切にされる国づくりの運動に参加します。

5.非営利・共同組織としての発展

 私たちの組織、施設は共同組織の人々との共有財産です。利用者の声に常に耳を傾けながら、民主的に管理運営する多様な事業にとりくみます。地域の様々な課題に対しては非営利・共同の立場で運動をすすめます。

6.地域と共に歩む専門職の育成

 利用者の立場に立った医療、福祉事業の展開をめざす私たちにとって科学性、社会性、倫理性を備えた人権感覚をもつ専門職の育成は不可欠です。医系学生にも広く体験の場を提供し、あるべき医療と福祉を共に考え、民医連への参加を呼びかけます。

2002年9月17日
岩手民医連第5回理事会