■2009年夏の高校生一日医師体験の感想より
地域の班会に医師と一緒に参加

 今日は、病院内ではなく、班会に参加して地域の方々と触れさせて頂きました。そこで求められているものは、患者とそのご家族の意思を汲み取れる医者が欲しいということでした。患者さんが思っていることと、そのご家族との意思はやはり違うもので、医者はもっと患者、ご家族と関わるべきだと感じました。お互いの意見を聞き、どうすることが最善の策なのか、そこまでを考えることで本当の医者になれると浮田先生がおっしゃっていましたが、本当にその通りだなと思いました。私が医師になったときは、こういう事ができる医師になりたいです。また、自分の体について心配になるというのは皆同じことなので、今日のような班会で地域の方々との触れ合いは素晴らしいと思いました。楽しかったです!!

 今回は、認知症についての勉強会に参加させていただき、終末ケアについての自己決定という難題を改めて発見した。周りの人の終末ケアについての願いを見ると多くの人が自然に死なせて欲しいようなニュアンスの書き方をしていた。それだけ患者自身が死について寛容なら、今のような事態はどうしておこるのか。死に際の心境の変化?それもあるだろう。しかし、最大の要因はその家族の立場と思いに違いない。できることはしてやりたいという思いと、周りに身内を見殺しにしたという後ろ指を差される不安。それなら、家族を単位とする日本での意見のあまりの不一致にも合点がいく。そもそも医師というものがなぜ権力のような決定権を持ったか。それは皮肉にも患者個人の意思を尊重するためなのかもしれない。生と死が家をとび出し、病院に移った今、この問いに真剣に向き合わなければならないことを思い知った。そして、その鍵となるのが医療生協という形かもしれない。
 より狭く深い人間関係を築くことによって、はじめてこの問題に正面から立ち向かえるだろう。医師と患者が互いに信頼しあえる関係を築いている姿を見て、自分もその輪に入ることができたらいいなと思った。

往診見学

 往診では笑いが絶えず、医師の方を見た瞬間、患者さん方はぱっと明るくなり、笑顔になりました。このような光景を見たのは初めてであり、信頼されている医師だからこそ患者の皆さんに安心感を与えるのだと思いました。今の医療は大変な時ですが、そんな時だからこそ笑顔が大切なんだと思います。今日見た往診の光景がいつか病院内にも広がってほしいです。また今回改めて往診の大切さを実感したし、いつもとは違う視点から医療を見て、私個人の医療に対する考え方も変わり、今回担当していただいた医師のお話しを聞き、医療について深く考えさせられた貴重な時間となりました。
 医療はただ病気を治すだけでない。治す技術は必要だが、患者さんやその家族との世間話などのコミュニケーションが大切で、笑顔がポイント。患者側に立ったつもりで医療を行う。など多くのことを学べたと思います。

 実際に訪問診療をしているところを見るのは初めてで、イメージよりもはるかに、和やかな雰囲気だということを知りました。病院での診察とは違い、世間話をしたり、コミュニケーションをとりながら行っているので、患者さんとの距離がとても近いようでした。
 また、「病気を診る」というよりも、「一人の人」として、周囲の生活のケアもしてあげるという点で、人間性も大切なのだと、改めて感じさせられました。医師不足、病院赤字の問題が多い時代で、「地域医療」がもっともっと必要になっていくと思うので、今回の往診は貴重な体験になりました。

眼科医師のレクチャーで模擬検査

 まず聴打診体験ですが、それ以前に聴診器のつくりに驚きました。耳に当てて先の部分が何かに当たっただけですごくうるさかったです。しかしそれでなければ脈の音も聴こえないわけですが。とにかく腕の血圧の音が聴こえた時はとても感動しました。自分でも測られたときに血管が動いているのが分かりました。
 続いて病院見学では、感動はしませんが手術室の中に入れたのが良かったです。普通は入れない所なので。緊張を和らげるために薄い緑色を使っていると言っていましたが、やっぱり僕でさえ緊張した雰囲気を感じることができました。
 そして眼科体験ですがとにかく感動しました。遠藤さんは辛そうだったけど、おかげで眼底を見ることができました。内科か小児科一筋だったけど、眼科も枠に入れたいなぁと思いました。

エコー検査を体験

 検査体験では、血管年齢を調べたり、エコーを実際に見たりしました。エコーでは腎臓、肝臓、胆のうを発見することができて嬉しかったです。心臓が4つ部屋があることも見ることができたし、弁が動いているのも見ることができました。生まれてからずっと動いていると聞き、改めてすごいと思いました。機会があれば、また参加したいと思います。

心音は…

ショートスティ利用者の方との触れ合いは、最初は上手く話せるか不安だったけど、皆さんフレンドリーでとても楽しかった。最後お別れする時は名残り惜しくて、また来たいと思った。
 上手くコミュニケーションをとるのは大変だけど、理解したいという気持ちが1番大切なのだと思った。

今日は初めて病院外での研修でした。私にとってはとても新鮮なものでした。一番大切だと思ったことは、人と人とのコミュニケーションだと思いました。医師不足だからといって患者一人一人との関係を薄くするのはしてはならないし、逆に関係を、絆を強くすることで、勇気をもらったり笑顔で明るく楽しく医療を行えると思いました。医師の方も冗談まじりでお話しをして、地域の方も笑ってお話しを聞いていました。改めてこういうものは医療に必要だと思いました。直接、医療技術には関係しないけれども、医療は技術だけでなく、地域の人、患者の人とのコミュニケーションの上で成り立っていると感じました。
 今回担当して頂いた医師の方は、実は今日、お話しを聞いていた地域の方々が、初めの頃勇気づけられたとか・・・。今の医療は、病院内だけでなく、地域の方々も皆で行うものだと思いました。本日は貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。

 今回の医師のカンファレンスを体験して、一人の患者さんにたくさんの人が関わり、意見を出し合っているのがすごい世界だと思いました。自分が将来そのような人になれるかと言われると自信がありません。体験してよけいそう感じました。ですが、意見を出し合っている医師や看護師、栄養士さんを見て、カッコ良く私もこうなりたいと強く感じました。
 私は将来何になりたいのか具体的に決まってはいません。医療関係に進むつもりです。MSWと管理栄養士の話はとても参考になりました。一応今は一番は小児科・産婦人科の医者になりたいと思っています。今度この職業についても詳しく話を聞きたいと思います。 
 難しい話もあって理解できないこともありましたが、分かりやすいように説明して頂いてとても充実した一日になりました。ありがとうございました。

 患者さん一人一人を大切にしている姿を今日の体験で見ることができた。それに関わっている人の人数は少ないはずなのに、考えていたよりも深く、また、食事の出し方やその人の好き嫌いまでも考えていることに驚かされた。医師や看護師、栄養士、MSWの人達の存在やその人たちの仕事の重要性、それだけでなくて、それらの職種の人達がどれだけコミュニケーションがとれて患者さんの情報を共有することができるのかが大切なのかというのも知る事が出来た。
 カンファレンスやコメディカルを通して今まで知らなかったことを知る事も出来たし、病気を治すだけが仕事ではなくてその後のケアや生活の改善方法までも考えることが仕事なんだなと新たに知れた。楽しい時間を過ごすことができて良かった。

 今回は実際にさわやかクリニックにかかっている地域の人のお話があり、そこから患者と医師との間のコミュニケーションの大事さを再認識しました。私は今まで県立病院などの大きな病院がほとんどで、診療所はほとんど行ったことがありませんでした。しかし、さわやかクリニックを見て、これまで行っていた大きな病院と多くの点で違うことに気付きました。施設はそこまで大きくはないけれど、地域との関わり、絆、結びつきは本当に強く、大きいと感じました。施設が大きくなればなるほど多くの患者を看る必要があり、苦労はあると思いますが、コミュニケーションをほとんど取らないのはやはり良くないし、誤解が生まれる可能性も高くなると思います。
 これから先、大きな病院で働くことがあれば、患者さんたちとのコミュニケーションを大切にし、その地域に合った医療を行える人として、医療に携わりたいです。




2004年 48名
2005年 47名
31名
33名
2006年 84名
40名
37名
2007年 34名
63名
41名
2008年 36名
37名
80名
2009年 40名
40名
手術着を着てみました!
2009 高校生一日医師体験